ソムリエール とは



概略と個人的感想

概略 :

2006年11月1日号より、ビジネスジャンプで連載開始。  2011年10月26日より、グランドジャンプ公式サイトでWEB配信。  2012年10月配信分で完結。

大学でワイン醸造を学んだ、樹カナを主人公に据える。

彼女の足長おじさんである、ジョン・スミス氏の謎を追うことがメインストーリー。
スミス氏の命令で、東京のフレンチレストラン、レスポワールで働くため来日する。
その後、カナは景山という人物から、伝説のワインバー、V.B.(ヴァン・ブルー)の再興を任せられる。

ソムリエと同じく基本的に一話完結のスタイル。 漫画本編で描かれたワインを巻末の堀賢一氏コラムで詳しく紹介する形も継承。 ストーリーへの感動とともに、ワイン情報では何故本編で登場したワインがそのように描かれたのか、そのワインの持つ背景まで教えてくれる。

ソムリエ掲載終了から、7年の時を経て、原作 城アラキ、監修 堀賢一の顔合わせが再び実現!  ヌルいワインブームにカツを入れる、本格ワイン漫画。

個人的感想 :

一話完結スタイルで単発話としても解りやすく、かつ、長期的には散りばめられた多くの伏線を回収していく展開です。

回を追って増えていく登場人物は、その多くが、カナの父親へと話を結び付けるための伏線であり、敵役として登場する人物にも、それぞれ思いがあり人生があります。 そこには単純に『悪』ではない人間ドラマがあります。

主役はワインでは無く、登場する多彩な人たち。 カナのおっとりした性格から紡ぎ出される、味わい深い大人の漫画です。
山本周五郎賞が漫画にも適用されるのなら、間違いなく候補に上がる作品だと思います。

そして、何より嬉しいのは、堀賢一氏のコラム。
きちんと裏付けのあるワインの情報・裏話など、初心者でも解りやすく書かれています。
正しくワインへ接する方法が解る、正統なワイン漫画として、 じっくりと楽しめる秀作です。

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